プロジェクトストーリー

株式会社ビズデザインプラス

満足度の高い丁寧なモノづくりを重ね
新たな案件受注へと繋げていく

ビズデザインプラスに2024年10月に新設されたクリエイティブ制作の事業部の立ち上げを担ったのがクリエイティブプロダクション事業部・シニアディレクターの文岡だ。これまでインバウンドからアウトバウンド幅広いターゲットに向けた、出版物から企業広告までありとあらゆるクリエイティブ制作に携わってきたマルチに活動してきたクリエイターである。
現在は個人旅行ガイド誌を制作・発行する出版社様よりご発注いただいている、タイアップ冊子シリーズの制作が主戦場となっている。それらのプロジェクトとの出会いや内容をはじめ、文岡の役割や心がけていることなどを語ってもらった。

アナログからデジタルまで担える制作環境に

ーフリーランス時と企業に所属後の違いは?
フリーランス時代と企業に所属してからの違いとしては、編集・執筆だけでなくデザイン制作を含めた制作に携わらせていただけるようになった点ですね。フリーランスの時はリスクヘッジの観点から、基本分業制でした。企画・立案、ライティング、デザインの知識やノウハウをフルに活用できる“0から100までの制作”に携われる現在をとても幸せに感じています。その分、クオリティに関しての全責任が伴うわけではありますが、事業部を立ち上げて1年が経った今はまだ「面白い」「楽しい」気持ちが勝っています(笑)。
もう一つ違いを挙げるなら、LPや動画などのデジタル領域の制作も合わせて受注できるようになってきたことでしょうか。これまでは紙媒体といったアナログなものの制作を中心に活動していました。しかし、ビズデザインプラスではデジタル制作に強い部署と連動すれば、アナログからデジタルまでを一貫して受注ができます。こういった体制であることを周知していったことで、施策に必要なツール制作をトータルでお任せいただくことも増えてきました。

さまざまな変化を遂げながら案件受注してきた14年間

ー現在抱えているプロジェクトについて教えてください。
個人旅行ガイド誌を発行する出版社様とは、以前所属していた編集プロダクション在職時から14年以上お付き合いいただいています。編集プロダクション所属時代はインバウンド案件を中心にご発注をいただいており、訪日外国人富裕層向けショッピングガイドの制作や私の地元の西東京・埼玉に本拠地を置く鉄道会社様のインバウンド向け施策などに携わっていました。
その後フリーランスとなり、一時期はその出版社様のアウトバウンド向けの韓国・ハワイのガイド誌を制作する少人数精鋭の編集者が集まるチームに在籍していたこともありました。そして昨年、ビズデザインプラスで新事業部を立ち上げた後も引き続きお声がけいただいているという形です。現在は書店で販売するガイド誌の体裁を活用した、企業様や自治体様がタイアップする冊子制作のご発注を多くいただいています。

急遽モデルとして駆り出された@秩父・長瀞。“まずは動いてみる!やってみる!”がモットー

要望に寄り添った企画を練り、チーム連携で実現させる

ープロジェクトの内容や進め方は?
個人旅行ガイド誌の世界観や体裁を用いるというベースがありながらも、企業様や自治体様タイアップ冊子でもありますので、プロジェクト毎にご要望に合わせた制作が必要になります。ご要望をヒアリングしたところで、私の方で最適と思われるクリエイターを選定しプロジェクトチームを結成します。例えばグルメ図鑑がテーマの際には、グルメの取材撮影を得意とするライターやカメラマンをアサインしました。私個人とし制作物の最終着地点(=最適解)を模索するために、プロジェクトの強豪と思われるエリアや分野の文献やデザインをとにかく集めます。それらのいいところ・悪いところを洗い出しつつ、どのように仕上げていくかを検討していきます。

ープロジェクトを遂行するにあたって心がけていることは?
タイアップ案件の場合はご要望に寄り添うこと、また課題を解決することが必要。といってもご意向をそのまま形にするのではなく、ご納得いただいた上で読者にとって面白くそして有益な情報として昇華させなければなりません。クライアントのご意向をどのようにガイドブックに落とし込むか? 冊子全体を通して読み物として魅力あるものになっているのか? 丁寧に協議しながら企画を練り上げていきます。
クオリティの高さを維持はもちろんのこと、過去作のクオリティを更新していくことは日々の目標。そのため、チームメイトたちに能力を最大限に発揮してもらいたいという想いが強くあります。余計な負担をかけて作業時間を失わせてしまったり、理不尽な修正などでモチベーションが下がったりすることがないよう、できうる限り先回りして動くことを心がけています。

ー苦労した点はありますか?
喉元を過ぎれば忘れてしまう方なので苦労した点というのはあまり浮かばないのですが……一番時間をかけたということだと、企画立案や調査などの段取りの部分ですね。とても地道な作業にはなるのですが市場の調査や把握、冊子全体のストーリー(台割・構成)の構築、掲載スポットの選定は特に時間をかけています。
また、複数人のチームメイトを案件毎に結成して制作にあたっていることもあり、イメージの相違が起こらないようにするのも重要。そのため要所要所で情報共有する時間を設けたり、難しいテーマの際には勉強会を開いたり……できるだけ同じ情報量を持って案件に携わってもらえるようにしています。

満足度につながる制作を重ねることが最高の営業活動

ー今後の目標があれば教えてください
プロジェクト毎に最適なチームを編成しながら、クライアント(エンドクライアントや代理店を含む)だけでなく読者の方の満足も追求した、丁寧なクリエイティブ制作を続けていきたいですね。なぜならその積み重ねがある意味、弊事業部の営業活動となり得るからです。
そのような制作を続けていくためには、同じ熱量でプロジェクトに向き合っていける“チームメイト”が必要不可欠。エディターやライター、デザイナー、カメラマン、イラストレーター、校正者、調査スタッフ……。クリエイターはもちろん、クリエティブ制作を支えてくださるあらゆる特性をお持ちの方々との交流を深め、お力添えいただける関係性を構築していきたいです。

株式会社ビズデザインプラス

クリエイティブプロダクション事業部
シニアディレクター
文岡 磨莉絵
グラフィックデザイン専門学校夜間部在校中より制作会社でのアルバイト勤務をはじめ、そのまま同制作会社の正社員に。医療機器メーカーや製薬会社のB to B向けの広告、展示会ブースの制作に触れる。その後、印刷事業や撮影スタジオの設備を有する大手日本電機メーカーのデザイン部門で、自社プロダクト(PC、モバイル)のB to C向けのカタログ制作や家電量販店に設置する什器などの店頭販促ツール制作を担当。その後、制作領域を広げるべく少数精鋭の編集プロダクションに転職し、『ぴあ』などの出版物や、『地球の歩き方』のインバウンド向けマガジンやパンフレット制作に携わる。それまでの経験を活かし2015年に独立しフリーランスとして活動。自身の事業拡大と企業側の新事業創出のタイミングがマッチし、2023年10月ビズデザインプラスで新事業部を立ち上げた。現在は地球の歩き方タイアップ冊子シリーズをはじめ、IT業界のサービスカタログや展示会ブース、Webサイト制作など幅広い分野のクリエイティブ制作を行っている。
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