2020年の新型コロナウイルスの感染拡大以降、新しい生活様式が生まれ、ビジネスも新しい様式へとアップデートされました。テレワークの導入を考えていなかった企業も、コロナ禍を機にテレワーク推進やオンライン事業を取り入れざるをえなくなり、それが今や当たり前になっているという企業も少なくないのではないでしょうか。今回はそんなアフターコロナ時代における「ニューノーマルな働き方」についてご紹介していきます。
そもそも「ニューノーマル」とは?
ニューノーマルとは「New(新しい)」と「Normal(常態)」を合わせた造語で、「新しい常態」という意味です。社会に大きな変化が起きると、それまでの常識は通用しなくなり、新しい常識に合わせて行動を変えていく必要があります。2000年にはインターネットの台頭により人々の生活やビジネスモデルに変化をもたらし、2008年にはリーマンショックによる世界的不況によって、資本主義社会から持続可能な社会へと変革していきました。
このような大きな変革が起こるたびに、ニューノーマルは訪れるのです。そして2020年の新型コロナウイルスの感染拡大により、生活様式に加えビジネスも大きな変容が求められました。
ニューノーマルにおけるビジネスの変化
マスクの常時着用やソーシャルディスタンスの確保を求められたコロナ禍を経て、ビジネスにおける働き方も新しくなりました。
特に大きな変化を3つご紹介します。
①テレワークの定着
オフィス内の人口密度を下げるためにテレワークが推進されました。働く場所も自宅だけではなく、カフェやコワーキングスペースなど選択肢が増え、どこでも働けるように。企業も大きなオフィスが必要なくなることで、大幅なコストを削減することが可能になりました。
②業務のオンライン化
非接触を求められるニューノーマル時代では、オンラインでの会議やチャットを利用した業務のやりとりなど、非対面でのコミュニケーションが増えました。社内だけではなく、取引先との打ち合わせもオンラインへと変化。企業の所在地に関係なく商談がしやすくなったり、全国の営業人材を活用できたりといったメリットも生まれました。
③DXの推進
ニューノーマル時代では、DXの推進が必要不可欠です。DX(Digital Transformation)とは直訳するとデジタル変革という意味で「デジタル技術の浸透が、人々の生活をより良いものへと変化させる」という概念です。ビジネスにおける環境や働き方が大きく変化する中で、業務フローのデジタル化やAIの活用など、業務の効率化をはかるDXは重要な役割を果たします。
ニューノーマル時代に必要なスキル
多様化した働き方に適応するためには、個人のスキルも磨いていく必要があります。特に求められる下記の3つのスキルを意識して業務に取り組みましょう。
①オンラインコミュニケーションスキル
アフターコロナ時代は、ビジネスにおいても非対面コミュニケーションが主流に。社内チャットでのコミュニケーションは相手の表情が見えないため、文章で感情表現を出す工夫や細やかなやりとりが求められます。また、オンライン商談ではどうしても距離が産まれるため、信頼関係を築くのが難しい面も。円滑にやりとりを進め信頼を得るためにも、オンラインコミュニケーションスキルは必須となるでしょう。
②セルフマネジメント力
自宅でのテレワークではオンとオフの切り替えも難しかったり、ちょっとした相談や雑談が減ることで孤独感が高まったりと、モチベーションが低下してしまう人も多いようです。そんな環境の中でも成果をきちんと上げるためには、自分でモチベーションを維持するための自己管理が重要になります。
②セキュリティ知識
会社貸与のパソコンや自宅の端末から業務にあたるテレワークで最も必要なのは、セキュリティ知識です。情報漏洩は会社の信用を失い、大きな損害を与える危険性があります。よって個人がセキュリティに関する知識を高めていくことが必要不可欠です。
新しい時代の働き方には課題はつきものですが、場所にとらわれずに働けたり業務効率化がアップしたりといったメリットも生まれました。時代の変化に合わせて柔軟に働き方をアップデートしていくことで、より良い社会が作られていくのかもしれません。これからも思考と歩みを止めずに、ニューノーマルな働き方でより良いビジネスライフを送りましょう!